親子のためのマインドフルネス~今、この瞬間に目を向けるということ~

前回はマインドフルペアレンティングがどのようなものなのかについて紹介しました。

マインドフルペアレンティングは子育てをしている母親、父親の心の在り方についても目を向け、より良い子育てへとつなげようというプログラムであり、自分自身を労わるという事でもあります。

どのように自分自身を労わるのかについて、セミナーで紹介された2つのことが印象に残っています。

まず1つめに【自分自身の親になる】という項目です。

これは育児において子供をケアする前に、セルフケアとセルフコンパッション(自分を思いやり、慈しみ、愛する事)が大切という内容でした。

自分に無限の愛を注ぎ満たされたとき、自分自身の持っている価値だけで判断せず目の前にいる子供のありのままを受け入れることへとつながります。

その上で親は子供が本来持っている特質・性質を見出し、目の前の今この瞬間の成長に喜ぶ事が出来るようになるのではないでしょうか。

もう1つは【決裂と修復】という項目です。

子育てをしていると時には子供と喧嘩をし、必要以上に大声で怒ってしまう事もあります。しかしそうした喧嘩の後には修復が必要です。でもこの関係の修復ってなかなか難しいときがありますよね。

私にも経験がありますが、親が子供に謝る時「ごめんね」と謝ることが出来たとしても、「…でも」と続きがちです。

1つの方法としてこの「…でも」を使わないようにすることが大事です。そのためには「自分のエゴを手放すことだ。」とスーザンが話をしていましたが、これもまずは「今、その瞬間の自分の気持ち・感情に気付く事」から始まるのだと思います。

自分に寄り添い、自分を許し思いやり、心を静め素直に謝る。

心穏やかに育児していく上で、また、子供とより良い関係性を築くためにマインドフルネスを取り入れる事は有効なのだと思います。

また、ADHDや自閉症スペクトラムの子どもたちと親のための『マイマインド』というプロブラムがあります。

それは親が注意を向けるようになることで、子供たちも注意を向けられるようになるという内容でした。

マインドフルペアレンティングの説明の中にもあったのですが、子ども自身が注意を払えるようになるには、親がいかに子どもに注意を払うかが大きく影響している、ということのようでした。

例えば子どもが「これ見て!」と注意を引こうとする事はよくあると思いますが、この時親が一緒に注意を向ける事で子供は「私は注意を向けられる大切な存在だ」と認識します。

このプログラムではこうした注意の向け方にも着目することで親子関係を強化し、より良く育児をすることが出来るようになる、ということでした。今回はあまり詳しくい紹介されていなかったのでそのプログラムについて深く知ることはできませんでした。 

最後にセミナーの中でビデオが紹介されました。

その映像の中の男の子が言っていた言葉がこのプロブラムの効果を物語っていた気がしたので紹介します。

彼は「以前は頭の中がこんな感じ!(と言いながら机をペンや手で叩いている)でも今はこう!(机を叩いていない静か)他の人から見たら分からないかもしれないけれど、僕の中では全然違うの。すごくいい感じ!!」

残念ながらまだマインドフルペアレンティングのプログラムは日本では行われていません。ですがこれから翻訳され、本やプログラムを提供していく予定(時期は未定)との事ですのでとても楽しみです。

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